記事一覧

タイの通貨危機

前の日記の続編です。

タイから日本で売られている新車とまったく同じ仕様の建設機械が格安で買えることを知ったアメリカ、ヨーロッパの客は、争って私に注文をくれました。
前金でUS$で代金を口座に振り込んでもらった私はタイ国内をくまなく買える商品を求めて探し回りました。現在の日本で不動産を買いあさるファンドとまったく同じ動きをしていたのです。
私が受け取る通貨はUS$.支払うお金はTHB.
そこには、また大きなドラマが待っていました。
下がり始めたタイバーツはどんどん下がり続けました。
私が、タイバーツで購入した商品の支払いをするのは、その商品をタイの港か輸出するときです。しかし、私がUDドルで代金を受け取るのは前金。そこには、約1ヶ月程度の期間が開くのです。
私は口座にあるUD$をいつタイバーツに変えるか、あるいは、為替予約を入れるかの時期を迷っていました。迷っているうちにもタイバーツは下がり続けます。
100万ドル前後のUD$をドル預金に入れて、タイバーツへの交換の時期を待つ間の一日ごとに、為替差益で一日数十万円の差益が入ってくるのです。この為替差益だけでもかなり大きなものになりました。
ところがある日、タイバーツは急に反撃し、急騰をすることになるのです。その時、私はアメリカにいました。
この時点で、私は国際電話で為替予約を成立させるべきでした。
しかし、その日まで下がり続けたバーツを甘く見ていた私は予約をせずに、相場がまた下がるのを期待したのです。

結局タイバーツはまた下がることはありませんでした。
結果から見れば、為替差益の部分はきれいに持っていかれました。
為替ディーラーの苦悩をちょっと味わった出来事でした。

この後、私はマレーシアとの取引で、また驚くような経験をすることになります。
そのエピソードは次の日記で。

コメント一覧